例えば、虫歯治療10年後に、詰めもののやり直しが必要になった場合。
歯と同じ色の治療法を取り扱う勉強会で良く耳にするのは、
「10年も持った!大成功だ!」という言葉です。平均5年でやり直しになる治療を10年持たせることができた喜びと共に、長持ちした理由を話し合います。
私たちの、タッカー勉強会で良く耳にするのは、
「たった10年しか持たなかった。治療失敗だ…」という言葉です。
私たちの求めている結果からすると、10年で再治療が必要になればがっかりです。繰り返さないよう、そうなった理由を真剣に話し合います。
どちらのケースも10年で悪くなったという事実は同じなのに、一方では大成功で喜ぶ歯科医師、もう一方では失敗だと落ち込む歯科医師がいることです。
しかしながら、歯科医師が喜ぼうが悲しもうが、患者さんにしてみれば、10年で悪くなったという事実は変わらず、いずれにしても再治療が必要になります。
だから私たちは、再治療がなるべく少ない治療法を提案します。