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虫歯治療の材料

自分にとってベストは?

それぞれの治療法には特徴があります。自分が1番求めている治療を選びましょう。

私たちは、ゴールドを使った虫歯治療を主に研究していますが、ゴールドを長持ちさせるためには、かみ合わせ、歯周病、お口のケアなど、多くのことを考慮しなくてはなりません。また、ゴールド以外の治療もきちんと提供できるよう、他の治療法も含めて研究をしています。

このページでは、虫歯治療に使われている主な材料を紹介します。

治療に関する希望、治療を受ける場所(前歯/奥歯、上あご/下あご)、他の治療法、治療にかかる費用などをよく検討して、納得のいく方法を選んでください

主な虫歯治療法一覧

材料 平均耐用年数 硬さ ワンポイント
ゴールドフォイル 20年~
生涯使える可能性
歯より若干軟らかい 金色
目立たせないテクニックあり
場所を選ぶが 長持ちNo.1
ゴールドインレー 20年~
生涯使える可能性
歯と同じ硬さ 金色
目立たせないテクニックあり
歯科医師が自分の奥歯を治すときの第1選択
セラミックス 5年~10年 歯より硬い 歯の透明感を再現 笑顔が職業の方の第1選択
前歯のかぶせものはコレ
ジルコニア 5年~10年 歯よりかなり硬い 歯と同じ色 セラミックスで割れてしまう方に
セラミックス内側の補強に
アマルガム合金 5年~10年 歯より硬い 銀色 場所を選べば良い治療法
コンポジットレジン 2年~7年 歯より軟らかい 歯と同じ色 小さい虫歯にGood

*平均耐用年数は様々なデータがあります。また個々の患者さんの生活習慣によって大きく異なります。


ゴールド(金)

長持ち(再治療が少ない)という点では、ゴールドを越える材料はまだ登場していません。

ゴールドを使った治療には、虫歯の穴に直接ゴールドを詰め、1回で治療が終わる「ゴールドフォイル(金箔充填)」と、初回に型どりをして次回ゴールドを装着する「ゴールドインレー(鋳造金修復)」の2種類があります。

ゴールドフォイル(金箔充填)ゴールドフォイル(金箔充填)

ゴールドフォイルは、最も虫歯の再発が少ない材料ですが、虫歯治療の中では最も歯科医師の技術を必用とすると言われています。また、適応できる場所が限られるため、全ての虫歯をゴールドフォイルで治せるわけではありません。

利点

2次虫歯になる可能性が極めて少ないので、生涯を共にできる治療法です。

欠点

使える場所が限られます。

長持ちする治療には歯科医師に技術が必用です。

ゴールド(インレー・アンレー・クラウン)(鋳造金修復)隙間なく装着された金のつめもの

私たちの勉強会(タッカー・ゴールド・スタディクラブ)が、1番力を入れいてる材料です。他の歯科材料と比較して圧倒的に長持ちするというメリットがあります。この材料に関しては、「ゴールドを選ぶ理由」のページに詳しく書いてありますので、そちらもご覧下さい。

利点

折れたり、欠けたりしません。

2次虫歯になる可能性が少ないため、とても長持ちする材料です。

歯とほぼ同じ固さで自分の歯と同じように少しずつすり減ります。歯の加齢変化に適応するため、長期間にわたりかみ合わせをバランス良く支えることができます。

欠点

歯の色ではないこと。しかし、小さい虫歯では目立たせずに治すテクニックがあります。

長持ちする治療には歯科医師に技術が必用です。

セラミックス(インレー・アンレー・クラウン)セラミックスクラウン

この分野では活発な研究・開発が進んでおり、続々と新しい材料が登場しています。歯の透明感を再現することができ、歯と見分けがつかないほど綺麗に治すことができます。しかし、長持ちという点、硬さの点でもゴールドには及びません。

利点

歯の透明感を再現できるため、前歯をかぶせる場合には第1選択となるでしょう。

歯よりも固いため、かみ合わせをきちんと回復し、長期間支えることができます。

欠点

ゴールドと比較すると耐用年数の短い治療法です。

歯よりも固いため、反対側の歯をすり減らしたり、セラミック自体が割れることがあります。(小さいのも含めると、5年以内に30%が破折しているという報告がありました。2014年シカゴにて)

ジルコニアジルコニア クラウン

セラミックの割れるという欠点を補うことができる、非常に硬い材料です。透明感の再現性はセラミックには勝てませんが、歯と同じ色をしています。ほとんど割れることはありませんが、硬すぎるので、周囲の歯を傷つける可能性があります。注意深く定期的に調整が必用な材料です。

利点

歯と同じ色をしているため、治療した場所が目立ちません。

歯よりも固いため、かみ合わせをきちんと回復し、長期間支えることができます。

欠点

ゴールドと比較すると耐用年数の短い治療法です。

歯よりも固すぎるため、反対側の歯をすり減らしたり、歯が割れてしまうことがあります。

アマルガム合金アマルガム充填

1970年~80年代に最も多く使われた歯科材料です。治療費用と耐用年数のバランス(コストパフォーマンス)の良い材料です。しかし、水銀を含むので患者さんに敬遠されること、歯の破折につながることから、現在は主力の座を譲りました。それでも、きちんと場所を選べば優れた結果を残すことができる治療法です。

コンポジットレジン(ハイブリッドセラミックス・ダイレクトボンディング)コンポジットレジン

アマルガムに変わる、小さな虫歯治療の主力材料です。耐用年数は2年~数年と短めですが、詰めもの全体が一度に悪くなるのではなく、部分的に悪くなることが多く、その部分だけを修理(パッチ修復・つぎはぎ修復)するができます。

利点

歯と同じ色をしているため、治療した場所が目立ちません。

型どりをしないので、1回の通院で終わらせることができます。

接着剤に頼るので、虫歯の部分だけを削って詰めることができます。

欠点

ゴールドと比較するとかなり耐用年数の短い治療法です。

吸水性があるため、時間が経つと材料自体が劣化することがあります。

歯よりも軟らかいため、時間と共にとすり減ることがあります。


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