記録に残すことは、スタディクラブで過ごす時間を有効に使うための、最も重要な手段のひとつです。
議事録や出席者を記録保存するだけでなく、全てのメンバーは、臨床実習で行った窩洞形成、仕上げ・研磨終了後の写真を撮影保存するべきです。
そして、現代に生きることの利点は…
デジタルカメラを使えること。撮影後、その場ですぐ確認することができ、万が一、納得のいかない写真を撮ってしまったなら、費用をかけることなく、すぐ再撮影することができます。
車に例えればイタリアの最高級スポーツカーを購入するようなものですので、Nikon D3+100mmマクロレンズのような、フルサイズセンサーを持つ最新のデジタルカメラである必要はありません。アマチュア向けミディアムクラスのデジタルカメラに一般的なマクロ用レンズ・フラッシュをつければ、十分に目的を果たすことができます。その組み合わせで、我々が求めているのとは違う分野を追求している、いくつかの超高級歯科雑誌に登場するような写真より、遥かに質の良い写真を撮影することができます。
どうやら、各スタディクラブには、口腔内写真を撮影することに熱心なメンバーが、たいてい1人は所属しているようですし、その人は上手に写真を撮影できるアシスタントを連れてきたがるようです。最初のうちは、形成後や合着後の写真を他のメンバーに見られるのは、あまりに冷酷な仕打ちだと感じるかも知れませんが、数回の実習を経験した後には、毎回、確実に技術が上達していることを実感するでしょう。また、これらの写真は、実習後のクリティーク(症例批評会)をより充実した時間にします。
そして数年後、自分の第1回目の実習で行った窩洞形成を振り返ったり、指導医(mentor)と一緒に実習を行うことでしか達成し得ないことに気づいたりするのは、言葉では表せない楽しさがあります 🙂
原文:Photos