タッカー先生

タッカー先生が亡くなりました

タッカー先生

タッカー先生が亡くなりました

1月12日2016年

本日、尊敬する創設者、指導医、そして友人である、リチャード・タッカー先生を亡くし、悲しみを感じています。

最高の臨床医療のモデルとして、鋳造金修復分野において、研究と創造に生涯を捧げたタッカー先生を、世界中の友人や仲間たちは、忘れません。長持ちし美学を極めた治療を患者さんに提供するという歯科医学の基礎を妥協せず追求する姿は、臨床実習の場において、学生と指導医という、厳しくも価値のある関係を教えてくれました。

タッカー先生が、差別することなく、全ての知人・友人に対して示してきた親切さと謙虚さに再び触れることができないことに深く悲しみを覚えます。そして、彼が私たちに残してくれた遺産に心より感謝します。

タッカーアカデミー会長
歯科医師 キャロル・クリンゲンスミス
米国オレゴン州ポートランドより


 

Dr. Tucker passed away
January 12th 2016

Today we mourn the loss of our esteemed founder, mentor and friend, Dr. Richard V. Tucker.

Dr. Tucker’s friends and colleagues from around the world will remember him as a dedicated clinician whose research and creativity in the realm of cast gold techniques provided a model of clinical excellence. His dedication to the principle of providing long-lived, beautiful dental work for our patients inspires us to pursue the rigorous and rewarding relationship of student and mentor in the study club setting.

We will miss, most of all, the kindness and humility Dr. Tucker brought to all of his relationships and we rejoice in the legacy he leaves us.

Thank you, Dr. Tucker, for the many gifts you have given us. Thank you, you will live in all of us forever.

Dr. Carol Klingensmith, DMD
Portland, Oregon, U.S.A.

適切な治療で明るい未来を

事実は否定できない

Dr. Dave Thorburn の言葉
2013年 冬の実習にて

「タッカー先生の技術を応用したゴールドが、最も長持ちする治療法だということ。

治療法に関しては色々な意見があるから、自分が正しいと思うことをやればいいと思う。

だけど、現実に起こっていることは否定できない。」

水面下では果てしない努力をしている

その自信には理由がある

ここにいるみんなは優雅な生活をしていると思うでしょ?

実はそうじゃないんだ。みんな、患者さんに最高の治療を提供しようと、一生懸命勉強して努力しているんだよ。

白鳥は優雅に見えるけど、水面下では一生懸命に足をバタバタしているのと同じようにね。

Dr. Jim Kiley

2011年 年次総会
オレゴン州ポートランドにて

10年で外れたむし歯治療は、成功?失敗?

10年持った虫歯治療は、失敗?成功?

例えば、虫歯治療10年後に、詰めもののやり直しが必要になった場合。

歯と同じ色の治療法を取り扱う勉強会で良く耳にするのは、

「10年も持った!大成功だ!」という言葉です。平均5年でやり直しになる治療を10年持たせることができた喜びと共に、長持ちした理由を話し合います。

私たちの、タッカー勉強会で良く耳にするのは、

「たった10年しか持たなかった。治療失敗だ…」という言葉です。

私たちの求めている結果からすると、10年で再治療が必要になればがっかりです。繰り返さないよう、そうなった理由を真剣に話し合います。

どちらのケースも10年で悪くなったという事実は同じなのに、一方では大成功で喜ぶ歯科医師、もう一方では失敗だと落ち込む歯科医師がいることです。

しかしながら、歯科医師が喜ぼうが悲しもうが、患者さんにしてみれば、10年で悪くなったという事実は変わらず、いずれにしても再治療が必要になります。

だから私たちは、再治療がなるべく少ない治療法を提案します。

ジョンソン先生とスティーブンソン先生

負荷をかけたトレーニングは、負荷を外したときに結果が出る

ジョンソン先生とスティーブンソン先生

UCLAむし歯治療(保存修復)学の教授、スティーブンソン先生を指導する、一般開業医(町医者)のジョンソン先生

タッカースタディクラブはとてもユニークな勉強会です。アメリカの勉強会では、むし歯治療の教科書を書いている50歳の歯科大学の教授が、70歳の町医者に指導されています。その70歳の町医者は、36歳の歯科医師の質問から何か新しいことを学んでいるようです。

ここでは、上を目指し努力し続けている人ならば、誰でも先生になることができます。年齢は関係ありません。

また、私たちの勉強会では、名実ともに本当にトップの歯科医師が、実習生として在籍し、さらなる技術と知識の向上を目指し、ゴールドの治療を生涯にわたりトレーニングし続けています。

その理由は、マラソン選手が高地トレーニングをするのと同じかも知れません。自分を厳しい環境に起き続けることで、低地での本番で常に安定した好成績を残すことができるのでしょう。